
こんにちわ、malinconiaです。今回はmalinconiaについて語っていこうと思います。
家族療法カウンセラーの資格の内容についても書いていこうと思います。
まず、この資格をとろうと思った理由は、子育てに役に立つと思ってとりました。実際の内容は子供を取り巻く環境にアプローチする療法でした。子育てって一人でやっているわけではなく、夫婦二人の家族、もしくはその夫婦を取り巻く環境すべてが子育てにつながっており、子供の問題行動の原因はすべてその子供の周りの環境がそうさせてしまい、親は悩んだり困ったりしているのだと考えました。そんな悩んでいる親子の相談先が学校やスクールカウンセラー以外にもあってもよいのではないかと思い、取得しました。
家族療法カウンセラーで学ぶこと
- 問題行動の多くは子供時代にきちんとしたトレーニングを受けていない結果
- 人間は子供のころから劣等感を抱いている
- 子育てに必要な親の態度
- 子育ての原則6つ
- カウンセラーとしての姿勢と注意点3つ
- カウンセリングの流れ
- 第一子が問題を起こすとしたらこんなことが考えられる
- 第二子、末っ子が問題を起こすとしたらこんなことが考えられる
- 一人っ子が問題を起こすとしたらこんなことが考えられる
- ケース1、きょうだいゲンカをする子供
- ケース2、思春期の子供
- ケース3、離婚で苦しみを抱える子供
- ケース4、再婚で苦しみを抱える子供
問題行動の多くは子供時代にきちんとしたトレーニングを受けていない結果
アルフレッド・アドラーの心理学の考え方の一つです。アドラーは過保護に育てられたり、子供時代に甘やかされたりして育つと大人になって様々な問題を引き起こしやすいことを発見しました。それに加えて子供の問題には家庭での親子関係が大きく関係していることもわかりました。そのため、問題が起きた時に親が問題を子供に向き合わせることなく勝手に解決してしまったり、甘やかして向き合わせなかったりすることなく、人々を勇気づけながら援助することを訴えた精神医学者です。
人間は子供のころから劣等感を抱いている
アルフレッド・アドラーの心理学の考え方の一つです。人間は生まれながらにしてその時点ではとても小さく、弱くはかない生き物です。しかし、周りを見渡すと異年齢の縦社会がすでに組まれており、そこの最下位に位置するしかないという劣等感を感じながら生きていかなくてはなりません。そこで先ほどの項目でも書いたように人々を勇気づけながら援助することを大切にしようというのが、アドラーの考え方です。
子育てに必要な親の態度
- 子どもの個性を伸ばせるように関わる
子供をほかの同級生の子供やほかのきょうだいたちと比較をしないことが大原則。子ども個人を評価して個性を認めていく態度が大切。
- 子供の話をよく聴く
親は日常的に様々なことを行わなくてはならないため、子供と日常的にコミュニケーションが取れていると錯覚しがちです。子どもの行動には理由があります。問題行動を起こしたら、叱る前に子供の話を聴いて理由を知ることが必要です。話を聴いてもらったことによって子供は自分を受け入れてもらったのだと安心することができるからです。
- 子供と一緒に過ごす時間を有意義に使う
子供には親とその子供が一対一で向き合ってくれる時間が必要です。きょうだいがいる場合、シングルの場合、一対一の時間を取るのは難しいのはわかりますが、時間を取ってもらえることで、「大切にされている」という気持ちをはぐくむことができます。一緒にお絵描きをしてみたり、一緒にゲームをしたり、お風呂に入って一対一で話し合う、なんでもいいと思います。
- 端的でわかりやすい指示を出す
子供に指示するとき、「ちょっと」「どれでも」「なにか」を使うと子供が混乱して親子での認識のずれを生みます。指示するときは「何を、いつ、どのように」と、面倒ではありますがわかりやすい指示が必要です。これは教育現場においても同じです。だらだらと指示していては、今何をどのようにやるべきなのかがはっきりせず、授業自体が進まなくなってしまうので、指示は端的に明確にするようにしています。
- 家族の決まりを一貫した態度で接する
一度決めた家族でのルールに従わせることは、家族を運営していくうえでも大切ですし、社会に出てからも必要になります。なんども一貫した態度を貫かず甘やかしていたりすると、「泣けば許してもらえる」「駄々をこねたら買ってもらえる」など、親を見抜いて抜け道を探す天才にルールを崩されてしまいます。すると親子関係も悪くなりますし、社会に入ってからも苦労することになります。
- 脅さない
基本的に「大声で怒らない」「褒美でつらない」「批判しない」の三つです。代わりに問題が起きたら親子で話し合う姿勢を心がけましょう。そこで親子が互いに納得して決まりを守り、さらにコミュニケーションが円滑に行うことができます。これは、私も脅されて育ったのでよくわかります。「〇〇しないと、△△しないよ」と育てられてきたので、わたしもついつい使ってしまいます。その時はそれで収まるのですが、同じことの繰り返しや仕返しが怖くてやめるようにしています。そのうち、「ゲームを買ってくれない学校行かない」などと言われても困ります。
カウンセラーとしての姿勢と注意点3つ
カウンセラーとしてクライエント個人を尊敬する。話を聴くときは、同情ではなく他人の体験する勘定や心理状態を同じように感じたり理解する。話を聴く目的をはっきりして一緒に追いかけていく。
注意1、ジャッジしたり、診断をしたりしない。ジャッジしてしまったらクライエントとの信頼関係にひびが入りかねません。また、クライアントに独断で診断を下すのも、医師の仕事なので、医師につなぐ仕事はしましょう。注意2責任の追及をしない。問題行動の理由が原因をカウンセラーが指摘するのではなく、クライエントが自分で気付く話し合いにしていくこと。注意3、クライエント同士を直接対立させるのではなく、あくまで中立の立場として介入する。
カウンセリングの流れ
- これから問題を共に考え一緒に解決していく約束をする
- 話をしながら信頼関係を築きながらクライエントの理解をする
- 問題の解決に向けて、クライエントを向き合わせる
- 問題行動をしないでほかの方法が無いか一緒に考える
第一子が問題を起こすとしたらこんなことが考えられる
親はきょうだいを平等に愛する努力をしています。しかし、アドラーは同じ量の愛を受けて育つことは不可能としています。子どもたちには兄、姉、弟、妹など、位置関係が生まれた時からありすでに平等ではないと説いています。親も自身で気付かないうちに、成績や性格などで判断し、きょうだいごとに違った反応を見せるため、子供も比べられていると思うようになるようです。
特に第一子は一番に執着します。非常にまじめできょうだいのお手本にもなるなどリーダーシップを発揮します。そして親の評価を得ようとするため「いい子」であることが多いです。自分の要求も抑えがちなので、苦しみや辛さに共感する姿勢を見せるとよいでしょう。
第二子、末っ子が問題を起こすとしたらこんなことが考えられる
第二子は第一子と自分を比べています。追いつこうと上位に立とうとする傾向にあります。
末っ子は自分を許してくれる環境にしか適応できなかったり、寂しさを抱えることもあります。
一人っ子が問題を起こすとしたらこんなことが考えられる
ほかのきょうだいがいないことで寂しを感じる子もいます。また、親からの愛情を一身に受けるため過保護に育てられがちで、自己中心的な傾向もあります。
ケース1、きょうだいゲンカをする子供
ここからは、内容別に対応を学びます。基本的に親は子供のケンカにはかかわらないというスタンスが基本的には良いです。親はケンカがエスカレートしてケガには注意が必要ですが、カウンセラーまで上の子を抑えつけるようにすると気持ちが伝わらないままになってしまうので、必ず双方から思いを聞くことが大切。
きょうだいゲンカには「親からの関心を得たい」「親を傷つけようとしている」「ほかのきょうだいや親より、自分のほうが偉いという感覚を持ちたい」「ほかのきょうだいにかまってほしい」などの思いが隠されていることがほとんどです。きょうだいを比べてジャッジするのではなく、それぞれの思いを聞くことが必要です。
ケース2、思春期の子供
思春期の子供は思春期独特の傾向があり、気持ちが不安定になりがちです。「問題解決をしていこうという気持ち自体がない」「信頼関係を結びにくい」また「家族全体で問題解決に向かいにくい」という特徴があります。それに加えて「権威」を嫌う傾向にあり、先生や親など周りの大人に強く抵抗することがある。しかし、これを抑えつけるのではなく根気強く尊敬する気持ちをもって対応する。第一次反抗期と同じように過ぎ去るのを待つしかないかもしれません。教員として様々な中学生と接してきましたが、反抗的な態度も一時的なもので、3年間ずっと反抗期で「死ね」などと言われるのは一時期でした。しかし、家族はそうはいきません。教員に向ける反抗よりもずっと強く、長いものになる可能性が高いので、かなりの忍耐が必要だと思います。私は教員としてあまり深く受け止めるのはやめました。「そうだねー、死ぬといいよねー」と同意してさらっと流していました。親となるとそうはいかなくなるかもしれませんが、この時期の彼らと真っ向から向き合うというより、交わしていくことも大切かもしれません。
ケース3、離婚に苦しみを抱える子供
離婚は家族の形を大きく変えてしまう出来事です。それに対して子供は何もできないので、不安になることしかできなくなってしまいます。離婚で苦しむ子供には「子供の苦しみ、怒り、寂しさに共感し、理解すること」「離婚は誰のせいでもないことを理解してもらうこと」が大切。子どもの苦しみや怒りや寂しさはそのまま受け止めていくとよい。また、離婚をすることは誰のせいでもないし、離婚という選択が仕方のないことだと受け入れられるように伝えることも必要です。
ケース4、再婚で苦しみを抱える子供
再婚も離婚同様家族の形を大きく変えてしまう出来事の一つです。こちらも子供は何もできないので、不安になることしかできません。再婚で苦しむ子供には、「元に戻れない悲しみ」「親を再婚相手に取られるのではという不安」「自分は我慢しているのに」という感情があふれてしまい、新しい親との関係もうまくいかなくなることがあります。まずは、子供の意見や思いを受け止めることが大切。また、血のつながり関係なく、同じ屋根の下で暮らしている以上、家族として今の問題について話し合うことも大切です。
親って実は、親として子供の責任を取ることも親の仕事ですが、子供の支援者であり、カウンセラーであり、様々な子供にとって必要な役割を何役も引き受けなければなりません。そんな中で私が話を聞くことで、またこの家族療法カウンセラーの内容を生かすことで、少しでも問題を起こしおている子供の支援をする親のお手伝いが出来たらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。malinconiaに直接相談したい方はDMでお知らせいただけると対応することができます。Instagramをやっていますので、そちらからご連絡いただければ幸いです。