こんにちわ、malinconiaです。

現在、キャリアカレッジジャパンで「ほめ育てアドバイザー」の勉強を行っています。褒めることができないmalinoniaとしては、とても大切な内容だと思い、勉強しています。その中で、「アドラー心理学の子育て」というキーワードに出会いました。どんなものかを知りたくて図書館で本を借りてきました。

漫画が多くあってわかりやすいですが、低年齢の子向けではないような気がします。4y10mには通用しない内容が多くあるからです。ある程度大きくなった子供に対して(10歳以上)行うとよいのかもしれません。あと、漫画に出てくるのは必ず男の子であるところから、男の子向けの内容なのかもしれません。例えが、女の子向けではない気がします。

でも、何かの役に今後立つかもしれないので、内容をまとめていきたいと思います。

アドラーの子育ての肝、勇気づけ

勇気づけとは、「大丈夫だよ」「頑張ってみたら」「もっと元気出して」など、励ますことではありません。「○○できてすごいね」「○○できて偉いね」などと、褒めることでもありません。勇気づけとは、子供のうれしい気持ちに共感して一緒に喜ぶ事で、直面した問題を克服する力を与えることです。褒めたり、励ましたりすると、立場が同じではなく上下の関係になるからです。アドラー心理学の子育てでは、あくまで子供と親の立場は対等。

勇気づけを習慣化すると、こんなことができるようになります。

  • 子どもが自立するようになる
  • 子供本人が自分のことを好きになれる
  • 自分の力を信じて困難に立ち向かおうとする心が育つ
  • 親のことを信頼するようになる

勇気づけは、例えばこんな例があります。

  • 子供と一緒になって喜ぶこと
  • 役立ってくれたことに感謝を伝えること
  • 努力の過程に注目すること
  • 子供の存在そのものに感謝を伝えること
  • 元気のないときはその気持ちに寄り添う

子供は親の愛情を求め続けるもの

子供の行動の目的は、「親に注目されたい」「親に褒められたい」「愛されたい」「理解してほしい」「信頼してほしい」という思いで行動するものです。それが、「褒められたい」などのよい行動になるときもあるけれど、それに気づかずにやり過ごしてしまうと「怒られてでもいいから注目を集めたい」と、良くない行動になることもあるので注意が必要です。基本的に子供は親に見てもらいたい、注目してもらいたいと思っているものだと理解する必要があります。哺乳類として生まれた以上、親の愛情を受けたいと願うのは本能なので、基本的にこの気持ちがなくなることもありません。

よくない行動をする理由

良くない行動をする理由には4つあります。

  • その行動が正しくないと理解していない
  • その行動が正しくないのはわかるが、どうすればよいかわからない
  • 自分の望んだとおりの結果にはならないと考えている
  • 良くない行動をして満足している

まずは、この四つの中から子供が思っていることを見抜くことからはじまります。そのあと、良くない行動を振り返ってもらうために子供に投げかけたい言葉・行動が5つあります。

  • 「それは、いい方法だったと思う?」
  • ほかのいい方法はないのかな?」
  • 「そんなやり方をしなくても、話を聞くよ、話してみてよ」
  • 泣きわめいて要求を通そうとしたら無視をする

罰や褒美の代償

良くない行動をとったときには罰を与える、良い行動をとったときには褒美を与える、これは、子育ての中で多くあると思いますが、アドラー心理学の子育てではどちらもよくないと説いています。

罰を与えると起きること、4つ。

  • 罰する人がいないときによくない行動ががおきるようになる
  • 「注目を集められた」と思い、良くない行動が続く
  • 罰は勇気を持つ心をつぶされ、消極的で依存心の強い子になる
  • 罰を与えると親を憎むようになり、親子の信頼にひびが入る

褒美を与えると起きること4つ。

  • 褒美をくれる人がいないとよい行動をしなくなる
  • 褒美の大きさがどんどん大きくなっていく
  • オールオアナッシングの極端な考え方になってしまう
  • 褒美をもらうために悪いことでもやるようになってしまう

子供から信頼される話の聞き方

子供から信頼されないと、のちのちの思春期に入ったときに大きなダメージを受けることが予想されます。信頼関係は小さいうちから作っておかないといけない最重要課題です。

  • 「うんうん」「なるほどね」などのあいづちをうつ
  • 子供の言葉をオウム返しする
  • 会話中、話の内容についての質問をする
  • 子供の話を最後まで聞き切る
  • 会話の中の子供の気持ちを代弁してみる
  • 親自身の気持ちを伝えてみる
  • 声の調子や、目線、表情や行動にも気を配りながら話を聞く

オウム返しをするのはとても簡単です。直前に言っていた言葉をそのまま真似すればよいので、言葉を覚えておくだけでできます。話の内容についての質問なども、会話中にわからないことがあれば聞いてあげると目を輝かせながら話してくれるのでとてもやりやすいです。会話の中での気持ちの代弁は、訓練しないとできないかもしれません。「○○と思ったよね」などの言葉は、小さい子供にはとても有効だと思います。最後の項目などは、NLPにも同じ内容があります。話しているときの目線、声の高さ、話すスピードなどに目を向けると子供のことがよくわかり、子供自身が望んでいることをかなえてあげることができるようになります、すると自然と信頼関係は出来上がります。

子どもの希望をかなえられない時の対処法

子供の希望をかなえられないときもあります。そんなときはこうします。

  • 頭ごなしに否定したり反対したりしない
  • まずは、その希望に寄り添う
  • 「だめだ」とストレートに言うのではなく、別の視点からアプローチする

例えば、昨日の話。外から帰ってきた4y10mが上着をポーイと人のいないところに投げていました。その時、私は、頭ごなしに怒ってしまったのですが…これを使うと…「投げて楽しかったかな?」とまずは寄り添います。そのあと、「投げるのは楽しいかもしれないけど、投げられた上着さんはどう感じるかな?うれしいかな、投げられて悲しい思いしないかな?」と話すことができたかもしれません。これは、私も反省です。次からはやってみたいと思います。

相互尊敬と相互信頼

アドラー心理学ではとても大切にされている内容だそうです。では、尊重と尊敬の違いとは何か。信用と信頼の違いは何かが書いてありました。

尊重…相手を自分よりも劣っているとみなしたうえで、相手を認めること

尊敬…相手と自分は対等であり、同じ価値を持つ人間として重んじること

信用…信じてよい根拠があるときのみ、相手を信じること

信頼…子供が良くないことをしたとしても根拠なく信じること

これは、なかなか難しいことです。毒親育ちとしては、今まで毒親を信頼してきたことがあるので、これだけはわかりますが、残り3つのどれも経験したことがないためちょっと想像するのも大変です。同じ価値を持つのとして尊敬することがどのようなことかが想像できませんが、いつかわかるようになるのでしょうか。やってみたいと思ます。

子どもの課題と親の課題をきっちり分けて考える

子供と生活するなかで、いろいろな課題が見えてきます。その時、なんでも「私がなんとかせねば」と思ってしまいます。しかし、それでは自立心が育たなくなってしまいます。そこで、その課題は誰の課題で誰が解決しなければならないのか、解決しなければ誰が困るのかを焦点に充てて子供の課題なのか親の課題なのかを見極める必要があります。子どもの課題にはこんなことが含まれます。

  • 学校へ遅刻する
  • 宿題をやらない
  • 友達と仲良くできない
  • いじめられる
  • きょうだいケンカをする
  • 落ち着きがない

親の課題にはこんなことが含まれています

  • 夫婦ケンカの内容
  • 離婚
  • 家計が苦しい
  • 親の転職
  • 仕事が忙しい
  • 大学に入ってよい職業についてほしい
  • 子供の交友関係が気になってしまう
  • 姑と馬が合わない

上手なお願いの仕方

これは、親子関係でなくとも、夫婦関係でもとても大切です。言い方ひとつで相手の気分を害したり、気分よくやってくれたりします。これはぜひとも身に着けたいことですね。

  • 「○○してくれるとありがたいんだけど」
  • 「○○してくれると嬉しいんだけど」
  • 「○○してもらえる?」
  • 「○○してくれないかな?」

などの、疑問形(してもらえる?)や仮定形(してくれるとありがたい)などを多用すると相手の気分を良くしながらお願いを聞いてもらえることができます。

自分の感情に振り回されない

親の感情に振り回されて育ってきた毒親育ちにとって最大の敵、自分の感情。沸騰した感情をぶつけられて育ってきた毒親育ちは感情的になりがちです。そうすれば相手に伝わるのだと学んできたからです。感情的になって叱ってしまいがちです。しかし、感情はコントロールできるものと本書にはあります。では、どうしたらよいのか。

  • 感情を使って何を達成したいと思っているのかを見極める
  • 感情的になって伝えることで本当に子供に伝わるのかを再び考える
  • 深呼吸をしたり、その場から離れる
  • 感情をコントロールして冷静になって伝わる言い方を考え直す

良くない行動をとっている子供を目の前にして、この4つをやり遂げることは本当に難しいと感じます。「今この場で言わなければ伝わらない」というのも、子育てにおいては大切なことなので、感情を瞬時にコントロールして行わなければなりません。これも日々努力しなければできないのかもしれません。

このような育児本を見ているとやる気が出るのと同時に不安が出てきてしまうのが毒親育ち。正直な気持ちでいうと「こんなことできっこないよ」が本音です。でも、では今まで通りに育てていて本当に正しい子育てができているのかがわからないのも毒親育ちの特徴です。本を読んで今の自分に落胆することもあるし、反省することはたくさんあるし、次元が上過ぎて意味が全く分からないこともあります。それでも大切なのは、もしかしたらできないかもしれないし、できるかもしれない、やってみるだけやってみるか、の精神で、前向いて生きていくことしか、今の自分にはできないと思って毎日過ごしています。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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